担当建築会社 竹内建設株式会社
ウェブサイトはこちら2015 初秋号掲載
どこにいても家族の気配が感じられる
3階建ての家
札幌市 K様邸
札幌中心部にほど近い閑静な住宅街にたたずむK様邸。すぐそばに公園があるのが気に入ってこの土地に決めたとご夫妻は言います。お子様は男の子が二人。毎日のように元気いっぱい公園で遊んでいるとのこと。家づくりは、そんなご家族のつながりを大切に進められました。
「違う場所にいてもお互いの気配が感じられる住まいにしたかったんです。子どもたちがさびしがりやなので、2階と3階で仕切ると自由に遊ばなくなるのではと思って」と奥様。3階建ての住まいは、1階がガレージとゲストルーム、2階がLDKと水まわり、3階がご夫妻の寝室と子供部屋で構成されています。2階の一部を吹き抜けにしたことにより、3階との連続性が生まれました。子どもたちは上で遊んでいても、下のキッチンで料理している母親が見えます。「ご飯ができたよ」と呼ぶ声もよく聞こえます。だから安心してのびのびしています。
吹き抜けは思った以上の明るさと開放感を与えてくれました。ご主人によると「準防火地域の規制のため窓を大きく作れなかったのですが、設計士さんが光を取り入れるためにいろいろ提案してくれました」。みんなが集まる大きなダイニングテーブルに、初夏の爽やかな日差しが降り注いでいます。規制があったとは思えないほど、どこにいても明るく感じられました。
ご家族の想いやこだわりがいっぱい詰まった家ですが、中でも奥様のお気に入りはキッチン。「オープンで使いやすく、料理をすることが楽しくなりました。レパートリーも増えたんですよ」。子どもたちも母の姿が見えるため、よくお手伝いしてくれるようになったそうです。
家のことをテキパキとこなす奥様は、家事動線に配慮。洗濯スペースでは、脱ぐ、洗う、干す、仕舞うといった一連の流れがスムーズに行なえるよう、ランドリーボックスが付いた機能的なリネン庫を設けました。誰かがお風呂に入っていても気兼ねなく使えるように、洗面コーナーを別の場所に設けたのもアイデアが効いています。
また、リビング・ダイニングの天井にハンモックを吊るすための金具を取り付けるなど、遊び心も散りばめられています。この金具は子ども部屋にもあって、ぶらさがり棒を付ける予定とか。
「みんなで家のことを大事にしていきたいと思っています。毎日のことも、季節の行事なども、一緒に楽しみたい」と話すご主人。きっと仲の良いご家族のたくさんのストーリーがここで育まれてゆくのでしょう。